企業の「稼ぐ力」を取り戻す「攻めのガバナンス」を志向したコーポレートガバナンス・コードが2015年に制定されてから10年目を迎え、グローバル企業の取締役の皆様におかれては、不透明な経営環境のもと難しい舵取りを担う経営陣のパフォーマンスを、フォワード・ルッキングな視点からどのようにオーバーサイトしていくべきかを日々思案されているものと拝察します。
そのような環境下、取締役会に対するステークホルダーの期待の高まりとともに、取締役会実効性評価も「形式」のみならず「実質」まで深堀する設問設計と分析が求められています。また、その評価対象も、取締役会や各委員会に加え、将来的には英国等と同様に「取締役個人(社外取締役)」まで求められることが予想されます。
そのため今般、WTWでは、そのような企業の皆様のニーズにお応えし、取締役会実効性評価のオンラインプラットフォームを開発しました。豊富な設問のラインナップとシステムの仕様によって評価の多面性・客観性を高めるとともに、作業負荷のミニマイズに向けた実施プロセスの効率化を目的としたもので、匿名性を確保した「取締役個人の相互評価」も一体的に実施できるような設計に致しました。
本プラットフォームの特性、機能及び設問設計の特徴、対応し得るお客様のニーズ、及び価格体系は以下のとおりです。
WTWは「形式から実質へ」のステークホルダーの期待を先取りし、取締役会等に加え「取締役個人の相互評価」も一体的にカバーした多面的で深度ある評価を、最小限の事務負荷で実施できるアプリケーションソフト、「取締役会実効性評価オンラインプラットフォーム」を開発しました。
本プラットフォームの特性
- 取締役会、議長、指名・報酬・監査等の各委員会、及び取締役個人(相互評価)のすべてを対象とした実効性評価を標準機能として取り揃え、評価対象の柔軟な選択も可能
- アンケートの作成と実施・回収、集計及び結果レポート作成等の一連のワークフローが、プラットフォーム上で自動処理(事務局担当者の作業は、設問リストからアンケート項目を選択・決定し、評価者へアンケートURLをご案内頂くことで概ね完了)
- データは保存・蓄積されるため、導入翌年以降には評価結果の前年度比較も可能
機能の特徴
- 操作が「簡易」:
アンケートの実施、回答入力の手続が簡単で、短時間で済ますことが可能 - 分析結果の可視化が「迅速」:
対象者全員の回答入力から3日間程で、ビジュアルな結果レポートを出力 - 「ユーザビリティ」の高いオンラインレポート:
自動出力されたレポートからダウンロードしたデータの編集・加工が可能 - 高い「客観性」と「匿名性」を確保:
「取締役個人の相互評価」も含め、個人の役職・氏名は出さずに集計結果を提示 (取締役の皆様からの忌憚のない評価・意見のインプットを期待)
設問設計の特徴
- 標準設問の棚揃え:
グローバルスタンダードと日本特有の実態(機関設計や企業特性)を踏まえ、日本の上場企業に適用可能な標準設問を棚揃えのうえ実装 - 柔軟なカスタマイズ(別途、お見積り):
必要に応じ設問設計をカスタマイズすることにより、貴社独自の課題認識やガバナンスの実態を踏まえたオーダーメイドの評価を実施することも可能
対応し得るお客様のニーズ(例)
- 最新技術を活用して、評価の迅速性を向上させたい:
煩雑で負荷の高い手作業が、システムによる自動集計・レポート出力等に置換 - 事務局のリソースを、より重要なタスクへシフトしたい:
上記1により捻出された時間と労力を、インタビューやアクションプランの検討など、より重要性が高くスキルアップに繋がるタスクへ充当することが可能 - 取締役個人の相互評価をスタートさせたい:
その第一歩として、迅速性・匿名性を確保しつつ、テンプレートのラインナップから設問を適宜抽出してトライアルを実施 - グループ各社の取締役会の実効性を、横串を通した目線で評価したい:
グループガバナンスの視点での設問設計や、各社特性に応じたカスタマイズも可能 - 外国人の取締役・執行役を登用しており、英語と日本語の双方で評価実施したい :
英語版で対応し、リモートでもアクセスできるため、海外居住の方も対応が可能
ご要望に応じ、WTWのアドバイザーが、設問設計のカスタマイズ、取締役等へのインタビュー、評価結果の深堀り、抽出課題の原因分析及びアクションプラン立案等につきご支援させて頂きます(別途、お見積りとなります)。
本プラットフォームのデモンストレーションや、詳細なご説明をご希望の際は、右記のお問い合わせフォームをご記入の上お送りいただくか、または弊社の担当者へお声がけください。