
日常化されつつある
M&Aという言葉を聞くと新聞報道等で目にする大きな企業買収をイメージする方も多いかと思うが、特定事業の買収・売却や合併、また国内案件、国境を跨ぐクロスボーダーM&Aなど様々な種類がある。こういった様々なものを含めると既に多くの企業で何等かのM&Aを経験されており真新しいことではなくなったのではないか。また中長期の経営計画の中にM&Aの実行を掲げている企業も少なくないだろう。このように以前と比べてM&Aは日常化されつつあるが、多くのM&Aでは関連する事業の従業員は大きな影響を受け、またあらゆる組織・人事上の課題が発生するため、これらに適切且つタイムリーに対応することが求められることに変わりはない。
組織・人事面の影響
上述のようにM&Aの種類や背景・目的は千差万別だが、多くの案件において関係する従業員に何らかの影響が生じ、また組織・人事上の課題が発生する。こういった組織・人事面の発生し得る課題・リスクを事前に特定し、事前に対応策を講じてことがM&A自体の成否を分けるといても過言ではないだろう。では組織人事面の課題や打ち手としてどのようなものがあるか、典型的な例をあげるとすると以下のようなものがある:
M&A Readinessを高めるために
M&Aは経営企画等の担当部署で長い期間かけて検討や準備が進められていたとしても、いざ案件がスタートすると短い期間での対応が求められる。関係部署の担当者に降りてくる時点から準備運動を始めるのでは間に合わないというのが実情だろう。そのため来るべきM&Aに備えておくために、日ごろからM&Aへの対応力(M&A Readiness)を高めておくことが重要だ。M&Aを頻繁に行う企業の中では例えば以下のような対応策を講じている。今後M&Aの活用・拡大の可能性がある場合、平時からこういった対応策の検討を始めることをお勧めしたい。
