【プレスリリース/東京】2026年3月30日(月) — WTW の事業であるウイリス(NASDAQ: WTW)は、データセンターのリスク管理に関する新たな包括モデルを発表しました。
このモデルは、データセンターがもはや個別の設備ではなく、グローバルな技術戦略、AI の普及、そして経済成長を支える“相互に接続された重要デジタルインフラ”であるという認識が、急速に高まっていることを踏まえたものです。
ウイリスは、世界の大手データセンター事業者・開発企業トップ10のうち5社、さらに主要なデータセンター建設会社の多くを支援してきた経験に基づき、データセンターが抱えるリスク構造の大きな変化に対応しています。 こうしたリスクは、より広範で相互依存性が高く、従来の保険ソリューションだけでは十分に対処しきれないものへと変化してきています。
データセンターは今やグローバルなサプライチェーンを支える不可欠な存在となっており、その発展に伴って、より複雑で相互に関連するリスクが増え続けています。”George Haitsch北米 TMT業界リーダー
AI ブームを背景にデータセンター容量の世界的な需要が急拡大する中、リスクの範囲はもはや「保険でカバーされる資産」にとどまらず、より広い領域へと拡大しています。
今年、この分野の保険料収入は約100億ドル規模に達すると見込まれていますが、事業者が直面する課題は、気候変動による影響、電力・水資源の制約、サイバー攻撃、地政学リスク、サプライチェーンの混乱、そして事業継続性の確保など、相互に関連し合う複雑なリスクへと広がっています。
「ウイリスは“専門性こそが強みになる”という信念のもとに事業を展開しています。」 と、ウイリスの北米テクノロジー・メディア・テレコム(TMT)業界リーダーであるGeorge Haitschは述べています。
「データセンターは今やグローバルなサプライチェーンを支える重要な基盤となっており、その発展に伴って、複雑で相互に関連するリスクが増え続けている。もはや『一律のソリューション』では対応しきれない。業界全体が、単一の保険商品から、開発の初期段階からリスク軽減を組み込める柔軟でカスタマイズ可能なフレームワークへと転換する必要がある。ウイリスはまさにその取り組みを進めています。」と続けています。
データセンターリスクをライフサイクル全体で捉える統合的視点
これに対応してウイリスは、開発・建設段階から定常運用まで、データセンターの所有者・運営者・投資家が直面するあらゆるリスクに対応できる 統合型の「 8つのデジタルインフラリスク・フレームワーク 」 を構築しました。
このフレームワークは、従来型のモデルでは捉えにくい 相互に関連するリスク、モデル化が難しいリスク、また発展途上にある新たなリスク まで含めて、全体像を包括的に把握することを目的としています。
- 運用障害の低減: 盗難、自然災害、停電、設備故障などに伴う損失・損害を抑制し、物理資産の保護と事業継続性を確保します。
- バランスシート保護の最適化: 収益損失、工程遅延、PE・M&Aリスク、保険ギャップ、投資家評価への影響など、企業価値や評判に関わる財務リスクを明確化し、低減します。
- 企業の持続的成長とレジリエンスの強化: 気候変動、環境リスク、建設・エネルギー関連の責任リスク(原子力や立地に基づくリスク、慢性的な気象影響を含む)を軽減し、企業の長期的な強靱性を高めます。
- サイバー・データリスクへの備え: データプライバシー、システム障害、内部不正、ランサムウェアやマルウェアなど、高度化するサイバー脅威から事業と評判を守ります。
- コンプライアンス・法務リスクの管理: 国内外の規制、ライセンス、監査、E&Oリスク等に対応し、国際展開における法務・ガバナンス体制を強化します。
- サプライチェーンのレジリエンス強化: 設備・機器損傷、ハードウェア不足、信用リスク、ベンダーロックイン、委託先の障害など、調達・供給面の脆弱性を特定し、保護します。
- ビジネス移行・運用リスクの管理: 建設から運用開始への移行、電源確保、人材課題、BCP不足、変更管理リスクなど、日常運用に内在する幅広いリスクを管理し、事業変革を円滑にします。
- 新興・戦略的リスクへの先回り対応: 地政学、AI 需要の急増、技術革新、保険可能性や補償範囲の変化、連鎖的影響をもたらし得る脆弱性に先手を打ち、長期競争力を強化します。
「データセンターは、いまや現代経済の中核を成す存在です。」とウイリスのグローバル・コンストラクション会長のBill Creedonは述べています。
さらに、「建設段階から長期運用に至るまで、私たちは世界有数のデータセンター開発者、オーナー、請負業者、そしてハイパースケーラーと協働しています。そこで目にしているのは、この分野のかつてない成長スピードが、リスクをより複雑に、より相互に結びついたものへと変化させ、その重要性が一段と増しているという現実です。こうしたリスクは、もはやテクノロジー領域の枠を大きく超えており、保険容量の配置だけでは対応しきれません。必要なのは、データセンターのライフサイクル全体を見通す、根本から異なるアプローチです。」と強調しています。
エネルギー課題への対応
昨今、データセンターが直面する最も重要かつ複雑なリスクのひとつが、エネルギーセキュリティです。電力需要の急増により電力網への負荷が高まるなか、信頼性が高く、途切れず、強靭な電力供給を確保することは、業界にとって極めて重要な課題となっています。
ウイリスは業界特化への取り組みの一環として、従来型から代替エネルギー、さらに原子力に至るまで幅広い分野に精通する エネルギー専門家チーム をこの課題に投入しています。
また、データセンターの電力供給手段として注目される 小型モジュール式原子炉(SMR)の活用可能性 についても助言を行っています。
さらに、ウイリスのコンストラクション部門、ナチュラルリソース部門、関連業界の専門チーム、ブローカー各分野、リスク・アナリティクス部門と密接に連携することで、建設初期段階から運用フェーズに至るまで、クライアントに対して原子力発電に関する知見と支援を提供しています。
デジタルインフラ向けの最適化ソリューション
ウイリスは、アドバイザリー機能と高度な分析力を基盤に、建設段階から定常運用フェーズまで、一貫した補償・リスク管理を提供できる専用のデジタルインフラソリューションを開発しています。
これらのソリューションは、各クライアントの リスクプロファイル、運用環境、地域特性 に応じて個別に設計されており、従来の画一的モデルを超えた最適化を可能にします。
また、今後の市場成長を見据え、ウイリスでは本分野の体制強化に向けた人員拡充も予定しています。
これらのソリューションは、実際のリスクエクスポージャーに基づき、数十億ドル規模のカスタマイズされた補償を提供できるよう設計されています。
建設(ビルダーズリスク)、不動産、海上保険に対応した 複数年契約 にも対応し、長期的なインフラリスクに適した 安定した資本配分を実現します。
さらに、クライアント、保険会社、資本提供者の利害が揃うよう、規律あるリスク保持(リテンション) を組み込み、長期的な安定性を確保しています。
これまでにウイリスは、大規模なグローバル・ハイパースケールデータセンター開発プロジェクト向けに、総額30億ドルを超える保険キャパシティを確保 しています。
WTWについて
WTW(NASDAQ:WTW)は、企業に対し、人材、リスク、資本の分野でデータと洞察主導のソリューションを提供しています。 世界140の国と市場においてサービスを提供しているグローバルな視点とローカルな専門知識を活用し、企業戦略の進展、組織のレジリエンス強化、従業員のモチベーション向上、パフォーマンスの最大化を支援します。
私たちはお客様と緊密に協力して、持続可能な成功への機会を見つけ出し、あなたを動かす視点を提供します。