1. なぜ職務評価の自動化が必要か
組織は継続的に変化し、職務も変わり続ける一方で、職務評価は社内の担当者や外部コンサルタント等の属人的な運用や判断に依存しやすく、評価の維持・更新には多くの工数がかかりがちです。また、属人的な運用では、評価者の解釈差や人的エラーが起こり得ます。AIの活用は、プロセスを高速化しつつ、バイアス低減・一貫性向上に寄与します。
【図表1:AJLのソリューションイメージ図】
2. WTW のAutomated Job Leveling (AJL)とは
AJL(Automated Job Leveling)は、WTWのジョブレベリングツールであるGlobal Grading System(GGS)をベースとしたAI支援の職務評価ソリューションです。機械学習と生成AIが職務記述書をもとに、自動で推奨グレードと根拠を提示します。なお、AJLの出力はあくまで初期提案であり、最終判断は人が行う前提です。また、入力として一定品質の職務記述書が必要になります。

【図表2:AJLの操作画面(例)】
3. Automated Job Leveling (AJL) の効果
①:職務評価の効率化:AIの活用により、限られたリソースでも短期間で多くの職務を評価可能です。
②:客観性・一貫性の担保:AIによる判断で評価プロセスの客観性・一貫性を高め、判断のばらつきを抑えることに寄与します。
③:説明可能性の向上:グレード推奨評価とともにAIが根拠テキストを提示し、理解・説明を支援します。
④:キャリブレーション(対象ジョブ群の相対比較による調整)の効率化:自動評価結果をヒートマップ等で俯瞰し、外れ値(要注意ジョブ)を素早く特定して、検証・キャリブレーションに注力できます。
⑤:職務記述書の品質担保・向上:職務評価の基礎情報となる職務記述書(またはまたはその他職務概要資料)の内容について、品質・妥当性の確認を支援します。
AJLは、職務評価を「速く・一貫した基準で・説明可能に」運用するための基盤として、職務評価プロセスの効率化とガバナンス強化を支援します。
