賞与に占める実質固定部分は依然として大きい
【プレスリリース / 東京】 2025年7月10日(木) -- 世界をリードするアドバイザリー、ブローキング、ソリューションのグローバルカンパニーであるWTW(NASDAQ:WTW)は、日本のマーケットにおける、賞与をはじめとする変動報酬・臨時報酬の実態を把握するため臨時調査を実施しました。
(回答企業には結果レポートを提供)
調査により、固定的に支払う賞与の比重が日本企業は外資系企業よりも大きいことがあらためて浮き彫りになった。
会社にとっては、固定報酬の一部を基本給ではなく賞与で支払うことで、時間外勤務手当などの算定基礎を抑えコストを圧縮し、また、変動費化することで将来の著しい業績悪化に対応しやすくなるというアドバンテージがある[2]。一方、従業員は通常、安定性の観点から賞与よりも基本給での支払いを選好する。今後「変動賞与の固定部分」を基本給へ組み込む企業が増加すると、賞与の比率が高い企業では、特に人材獲得上の困難が生じる可能性がある。
日本企業による賞与の基本給への組み込みが進む動きが見えるなか、日本企業・外資系企業ともに、特に基本給の競争力が相対的に低下し、人材獲得に支障が生じることがないか、今後も報酬マーケットを注視する必要がある。
WTW従業員報酬サーベイでは、総報酬だけでなく、基本給や基本給+固定賞与なども集計している。検証においては、このようなマーケットデータを継続的に活用されたい。
WTW(NASDAQ:WTW)は、企業に対し、人材、リスク、資本の分野でデータと洞察主導のソリューションを提供しています。 世界140の国と市場においてサービスを提供しているグローバルな視点とローカルな専門知識を活用し、企業戦略の進展、組織のレジリエンス強化、従業員のモチベーション向上、パフォーマンスの最大化を支援します。
私たちはお客様と緊密に協力して、持続可能な成功への機会を見つけ出し、あなたを動かす視点を提供します。