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調査報告 | 企業リスク&リスクマネジメント ニュースレター

2022 ESG グローバル リスクマネージャーサーベイ

ESG 要因はリスク管理とリスクマネージャーの役割をどのように形成しているのか

2023年1月16日

2022 年 4 月から 8 月にかけて、WTW は世界中のリスクマネージャーを対象に、ESG (環境、社会、ガバナンス) 要因が企業のリスク管理にどのような影響を与えているかについてサーベイを実施しました。
Climate|Environmental Risks
Climate Risk and Resilience|ESG In Sight

WTW はまた、リスクマネージャーが ESG のリスクとプレッシャーへの対処にどの程度関与しているか、また関与することを期待しているかを調査しました。 世界中の 312 の企業から回答があり、これらの企業では合計で 200 万人以上を雇用しています。

今回のサーベイ結果から得られた包括的な結論は、リスクマネージャーには企業のESG 戦略の策定と管理において果たすべき明確な役割があり、どこに注力するのが最善かを定義する作業が必要であるということです。

調査のハイライト

  • 回答者の4分の3 (74%) が、組織のESG スコアを改善することが今日のビジネスの中心的な焦点であると述べています。
  • しかし、リスクマネージャーの大半が自社にはESG目標があると述べているにもかかわらず、ESGリスクに対する明確なマイルストーンを含む目標を文書化できているのは17%にすぎません (図1を参照)。
  • 回答者の半数強 (55%) が、リスク管理部門 (55%) と個人 (54%) が自社のESGの取り組みに大きく関与していると答えていますが、77%はリスク管理部門こそがESGイニシアチブと戦略においてより積極的な役割を担うべきだと考えています。
  • 北米企業のリスク管理の一環としてのESGへの取り組みは、現在のところ他の地域に比べて遅れをとっています。

77% はリスク管理部門こそがESGイニシアチブと戦略においてより積極的な役割を担うべきだと考えています。

3人に1人が、現在 ESG が幅広いリスク管理戦略に影響を与えていると回答しており、5人に2人が今後2年以内にそうなると予想しています。

質問:次のうち、貴社のリスク管理部門がこれまでにどのようにESG目標を戦略に組み込んだかを最もよく表しているものはどれですか?また、今後2年間で何を達成する予定ですか?

環境

気候変動の目標を文書化している、または積極的に議論している組織の 80% 以上が、炭素または排出量の目標を宣言していると述べていますが、他の気候およびレジリエンス リスク管理の目標は、多くの場合、より曖昧だったり、欠如しています。 ほとんどの回答者 (54%) は、環境責任分野のリスク管理慣行が ESG の立場に影響を与えると考えています。 したがって、回答者4分の3が、環境責任と気候リスクに対処するための行動を起こしています。 しかし、多くの人は具体的な目標やKPI(主要業績評価指標)なしに行動しています。


回答者の 4 人に 3 人が、環境責任や気候リスクに対処する行動を起こしたと報告しています。

過去 3 年間に、貴社では次の分野のいずれかについて対処する措置を講じましたか?

気候物理的リスクに対する措置を講じた企業の割合 – 物理的リスク

気候 – 物理的リスク(75%)、何もしていない(25%)
気候変動リスクに対する措置を講じた企業の割合 – 物理的リスク

注)上記は“Yes”の回答のみ。”Not sure” は含まず。
Source: ESG Risk Management Survey

気候変動リスクについて対する措置を講じた企業の割合 – 企業および移行リスク

気候 – 企業と移行のリスク(76%)、何もしていない
気候変動リスクに対する措置を講じた企業の割合 – 企業および移行リスク

注)上記は“Yes”の回答のみ。”Not sure” は含まず。
Source: ESG Risk Management Survey

気候物理的リスクに対する措置を講じた企業の割合

環境責任(82%)、何もしていない(18%)
環境責任について対する措置を講じた企業の割合

注)上記は“Yes”の回答のみ。”Not sure” は含まず。
Source: ESG Risk Management Survey

社会

多くの回答者は、データプライバシーとサイバーリスク (97%)、職場の安全性、製造物責任と雇用責任などの分野で重要なリスク管理の優先事項を特定していますが、手順に影響を与える能力にギャップがあることも認めています。 ハイブリッドワークが従業員の安全とサイバーリスクに与える影響について懸念があります。 また、多くの組織は、従業員のレジリエンス(回復力)を高めるために、従業員のウェルビーイングをより包括的に把握する必要があると感じています。

ガバナンス

リスク管理とガバナンスは、リスクアドバイザーの任命とレビューに関連するデューデリジェンスで最も頻繁に交差する傾向があります。 ガバナンスポリシー策定におけるより広範なリスク管理の関与は、多くの場合、継ぎ当て的要素が多く、コンプライアンスに重点が置かれています。 たとえば、サプライチェーン管理に関連するリスクの評価などの分野で調達チームと協力していると答えたのは、回答者の半数強にすぎません。

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